コロナ禍の影響で売上の減少が止まらない店舗が多い中、急激に利用者が増えているのがUber Eats(ウーバーイーツ)。
外出を控えている方が増えた影響もあって現在は利用者数が300万人を超えており、その勢いに合わせるかのようにUber Eatsに出店する店舗が跡を絶ちません。この記事では、Uber Eatsへの出店方法や条件についてわかりやすくまとめました。このほかの情報については関連記事を用意していますので、ぜひ参考にしてください。
そこでこの記事では、Uber Eatsに出店してレストランパートナーになるための条件や出店前・出店後に抑えておきたいポイントを解説していきます。
Uber Eats出店に必要な条件
Uber Eatsに出店してレストランパートナーになるためにはいくつか条件があります。必須条件や柔軟に対応してもらえる条件がいくつかありますので順番に紹介します。
飲食店営業許可証
Uber Eatsに出店する場合は飲食店営業許可書が必要です。飲食店営業許可証がないお店はUber Eatsに出店することができません。
飲食店として経営している店舗であれば必ず持っているものですが、持っていない店舗は必ず保健所で飲食店営業許可書を取得するようにしてください。
週4日以上かつ1日の営業時間が3時間以上
Uber Eatsに出店する場合は、週4日以上の営業と1日あたり3時間以上の営業が必要です。個人店など日によって1時間しか営業しないお店や週の営業日が4日未満の場合は出店することができません。
※サポートに確認したところ、必ずしも上記営業時間を確保する必要があるわけではないようです。多少の変動はあるようですので、気になる方は直接問い合わせてみてください。
また、Uber Eatsの営業時間は6時~24時までであるため、その時間内で営業時間を確保する必要があります。
例えば店の営業時間が23時~翌3時だった場合、営業時間は合計4時間あるため一見すると条件を満たしてるように思えますが、Uber Eatsの営業時間に含まれているのは1時間分しかありません。この場合は出店条件を満たせないためレストランパートナーになれません。
実店舗価格との差額が大きくならないようにする
デリバリー用に価格を別で設定することはできますが、極端に高くならないようにしましょう。
Uber Eatsは手数料としてUber Eatsを介した売上の35%が徴収される関係で、通常価格のまま売りに出すと薄利になってしまうため価格はあげざるを得ないですが、高くても通常の1.4~1.5倍程度にとどめておきましょう。
ちなみにUber Eatsを介さない売上の原価率を維持したい場合は通常価格の約1.53倍で売る必要があります。
メニューは5種類以上
Uber Eatsに出店するには最低でもメニューが5種類以上必要です。
ここで言うメニューにはトッピングも含まれるため、メインとなる料理1種類とトッピング4種類の合計5品でも条件を満たすことが可能です。
ただし条件を満たせば出店できると言うだけで、実際にUber Eats利用者が注文してくれるとは限りません。注文を増やしたいのであればできるだけメニューをたくさん用意しておくといいでしょう。
Wi-Fi環境がある
Uber Eatsに出店する場合はWi-Fi環境が必要です。
Uber Eatsはインターネットを介してタブレットで注文を受け取るため、インターネット環境がないと出店することができません。インターネット環境がないお店は光回線工事の検討の必要になりますが、安定したインターネット環境さえあればいいので、WiMAXなどのモバイルWi-Fiでも可能です。
ただし、地下にあるお店や防音性が高いお店(壁材に金属が使われているお店)はモバイルWi-Fiだと受信できない可能性があるため注意してください。
使い捨て容器の準備
宅配用の使い捨て容器がない場合はあらかじめ用意しておきましょう。テイクアウトに使っているようでも大丈夫ですが、Uber Eatsの場合は配達する関係で容器が揺れたり振動による衝撃を受けることになります。
配達時の揺れや振動ですぐに料理がこぼれてしまうような容器を使っている場合は宅配用の容器を別で用意するようにしてください。そうしないとせっかく注文が入ってもクレームまで入ってくる可能性があります。
ここまで紹介した5つの条件を満たせばUber Eatsに出店することが可能です。ひとつでも満たしていない条件があると出店できないので注意しましょう。
Uber Eatsに出店する流れ
ここからはUber Eatsに出店してレストランパートナーとして営業を始める(Uber Eatsからの注文を受け入れる)流れについて順番に解説していきます。
レストランパートナー申し込みページから申し込み
まずはUber Eats公式サイトのレストランパートナー申し込みページから申込みを行う必要があります。
まずはこちらの申し込みページにアクセスして[ご登録はこちら]を選択します。
Uber Eatsにサインイン済みの場合は店舗名・店舗所在地(住所)・階層や部屋番号(必要な場合のみ)・業種を入力します。
Uber Eatsアカウントを持っている方は右上にある[サインイン]からサインインしておくと入力する情報が少なく済むのでサインインしておくことをおすすめします。
Uber Eatsアカウントを持っていない方は店舗名・店舗所在地(住所)・階層や部屋番号・業種に加えてメールアドレスと氏名を入力して送信して申し込みを完了しましょう。
電話案内の予約を行う
申込完了後、しばらく待つとメールが送られてきます。そのメール内に電話案内の予約ができるページへのリンクが含まれているので、そちらから電話の予約をします。
電話予約は通常だと1週間後から予約を取ることができますが、現在は出店したい店舗が急増しているため、最短でも電話予約だけで2週間以上それ以上掛かることがあります。
最終的に申込みから出店できるまで2ヵ月以上かかる可能性があるので、できるだけ余裕を持って申し込み・電話予約することをおすすめします。
電子契約書契約を結ぶ
電話案内が完了すると電子契約書が含まれたメールが送られてきます。
その電子契約書へのサインとともに以下の店舗情報を入力していきます。
- 店舗名
- 営業許可証の写真
- メールアドレス
- メニューに載せる商品情報
- 営業時間
この段階でメニューの登録を行いますので、Uber Eatsで注文を受け付けるメニュー・価格を予め決めておいてください。
メニュー掲載用写真の撮影日を予約する
初めて申し込む際はUber Eatsがプロのカメラマンを手配してくれます。撮影希望日を指定するとその日にプロのカメラマンにメニュー掲載用写真を撮影してくれるので、都合がいい日を指定しましょう。
メニュー撮影を行う
撮影日当日にUber Eatsが用意したカメラマンが派遣されてきます。
このとき気をつけなければならないのが撮影時間は1時間しかないことです。そのためUber Eats用メニューに掲載する料理は事前に調理しておいておく必要があります。
レストランパートナーになる前の初回の撮影はプロの方が撮ってくれますが、それ以降は店舗側で撮影することになります。その場合、写真の写りが悪いと再撮影を要求されることがあり、再度料理を用意するところからやり直す必要になるので注意してください。
どうしても撮影時間を延長したい場合は追加料金が必要なので覚えておきましょう。
Uber Eats側のシステム設定
こちらについては店舗側がなにかやることはありません。
ここまでの段階で事前に伝えている店舗情報や写真を含むメニュー情報をUber Eatsのシステムに登録してもらいます。登録まで数日かかりますので、暫く待つようにしてください。
専用タブレットの受取・研修予約
Uber Eatsへのシステム登録が完了次第、Uber Eatsの注文を受け取るのに必要なタブレットが支給されます。
タブレット操作に関する研修(30分程度)がありますので、タブレットを受け取り次第、案内に従って研修予約を行ってください。
研修自体は電話で行われますが、実際に操作しながら覚えることができるので、タブレットを一度も使ったことがないという店舗責任者でも問題ありません。
ただし、研修を通して使い方を覚えた後、そのことを従業員にも伝える必要が出てくるので、わからないことは全て質問しておくようにしてください。
レストランパートナーとして出店完了
タブレット操作の研修まで終わったらいよいよUber Eatsに掲載されるようになります。
Uber Eatsに掲載されたばかりのお店は新着情報として掲載されるようになるほか、初日から様々なページに・おすすめ情報などに掲載されるため、初日から注文が入りだすケースも珍しくありません。
掲載初日から注文がくるようになる可能性があるため、従業員への周知は速やかに済ませておいてください。Uber Eatsから注文が来たけど店長がいないから対応できないとなっては話になりません。気をつけましょう。
お店の評価が高くなるなど、利用しやすいお店としてUber Eatsに評価されるようになると、Eats厳選にも掲載されるようになるため、Uber Eats出店後はより力を入れて頑張るといいでしょう。
Eats厳選対象店舗になった場合は専用バッジが付いて目立つようになるため、より注文が入るようになるでしょう。有料広告ではなく実績に基づいてバッジを得られるのもポイントの一つです。
Uber Eats出店時に抑えておきたいポイント
Uber Eats出店においていくつか知っておきたい・抑えておきたいポイントがあります。売上やスムーズな申込みにも関わる問題ですので、それぞれ解説していきます。
原価率の低いメニューの選別
Uber EatsはUber Eatsを介した売上に応じて手数料がかかるため、実店舗で直接売るよりも利益が少なくなってしまいます。
ですので少しでも利益率を高めたいのであれば原価率が低い商品をメニューに加えるといいでしょう。Uber Eatsに掲載できるメニューは「大盛り・ソース増量」などのトッピングも一つのメニューとして用意できるので、そういったトッピングで利益率を高めるのも一つのポイントです。
利益を確保できる価格に設定する
Uber Eatsは、Uber Eatsを介した売上の35%が手数料として徴収されると紹介しましたが、手数料のことを考えるとどうしても通常価格よりも高くしなければなりません。
ですが、Uber Eatsを利用するお客様は「Uber Eatsで注文すると高くなることを知っている」ため、多少強気の価格設定にしても問題ありません。
どれくらい価格をあげたら良いのかわからない場合はUber Eatsに出店しているほかの店舗のメニューを見てみると良いでしょう。
さいごに
Uber Eatsはコロナ禍で閉業せざるを得ない店舗が続出している中で救世主的な存在です。閉業するだけでも退去に関する様々なコストが発生するため、売上がないから閉業するという選択を簡単には取れません。
外出を控える方が増えている関係でUber Eatsの需要が高まっているため、Uber Eats経由での注文が増えるだけでなく、お店の宣伝にも利用できるでしょう。
現在(2021年9月時店)は登録手数料がかからず、デバイスレンタル料などの初期費用5万円(30回分割払い)しかかからないので初期コストもないようなものです。
営業に困っている経営者の方はUber Eatsへの出店を検討してみてください。
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